融資課は窓口でのご相談や、営業課から引き継いだ融資案件の受付・審査のための書類作成から返済管理まであらゆる業務を担っています。ご相談内容は、事業運転資金などを目的とした法人向け融資、住宅ローンやマイカーローン、教育ローンといった個人向け融資など多岐にわたります。融資は基本的に地域のお客さまからお預かりしているお金を、資金が必要な人や事業者に貸し出す金融サービス。扱うお金には責任を持ち、契約後にしっかり回収することが重要な業務となります。

私たちがメインでお取引する中小企業のお客さまは、社会情勢の変化などで業績が急激に悪化することも少なくありません。返済期間の延期や月の返済金を減額するなど契約条件の変更をご相談いただくことも多々あります。そのようなお客さまが一番困っている時に資金繰りの面でサポートし、次第に経営が安定した結果、晴れて通常返済に戻すことができた際にやりがいを感じます。厳しい時期を知っているからこそ無事に融資ができ、事業立て直しの一助となれた時は何よりも嬉しいです。

時には融資のご相談をいただいても、返済のための事業計画に懸念がある場合はお断りすることもあります。そういった場面では難しさも感じますが、この融資が本当にお客さまのためになるのか、のちの返済で苦しめる要因にならないかということを見極めることも大切です。お断りの理由や今後どうしたら支援できるのかを誠意をもって伝え、定期的な訪問で情報収集を行いながら将来何かしらの形で役に立てればと思って、業務を行っています。

仕事上、経営者など人生経験豊富な方と接する機会が多くありますが、同僚・お客さまを問わず常に率直でいるように心がけています。特に、融資のご相談を受けて作成した書類が本部や保証協会の条件で審査に通らなかった場合は、お客さまにとって耳の痛い話をしなければいけません。だからこそ誰かのせいにするのではなく、自分の考えをもって適切な言葉で相手に伝えることで、より良い信頼関係を築いていくことができると思っています。